脳神経内科医がすすめる ”5行日記” のマル秘効果
札幌円山のパーソナルトレーニング・コンディショニングジムのトレーナーのTakaです。
記録的な大雪に見舞われた今年の札幌の冬もようやくおわりが見えてきましたね。
みなさんは曇りや雨の日は気持ちだけでなく、カラダも重ダルいなぁ、と感じることはありませんか?
これは晴天の日に比べて曇りや雨の日の方がカラダを休ませる副交感神経の方が優位に働いてしまうため、ダルく感じるという現象によって実際に起きていることのようです。
今回はそんな自律神経のバランスを整える効果、記憶力の改善を見込める方法をご紹介いたします。
「近頃なぜか忘れっぽい」「仕事で細かなミスが増えてきた」「起きても頭がボーッとしていて会社へ行くのが億劫だ」
多くの方がこのような状態にあるかもしれませんね。
これらの症状は脳の働きを回復させることにより、改善することが可能です。
一日5分で脳の働きを回復させることのできるメゾット。
それが”5行日記”。
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”5行日記” のマル秘効果
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「えー、日記?夏休みの宿題じゃないんだから」「毎日なんて続けられない」
なんて気の進まない方が多そうです。
それでは5行日記をルーティン化することで下記のような症状を改善できるとしたらどうでしょうか?
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脳の記憶力が底上げされる
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自律神経のバランスが整えられる
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認知症予防につながる
自律神経や認知症といった気になるワードが出てきましたね! 順番に紹介します。
1.脳の記憶力が底上げされる
まず5行日記は手書きで行いましょう。スマホやラップトップのメモ機能やアプリを使わないことが大きなポイント!
実際に手を動かして書くことにより、脳を広範囲の部位にわたり働かせることが可能です。
・1日の出来事を振り返るための海馬
・出来事を5行で組み立てるための前頭葉
・文字を書くよう指先を動かす指令を出すための運動野
とさまざまな箇所に刺激が行き渡ります。
このような脳の広範囲への刺激に合わせて記憶力の回復も促すことができます。
人間は脳へインプットした情報を書くという作業によりアウトプットすることができます。
書くことにより脳は「いま書いていることは重要だ!」と情報に注意を向けます。
そのおかげで書いた情報は記憶に残りやすくなります。
2. 自律神経のバランスが整えられる
自律神経とは、自分の意志では動かせない臓器をコントロールする神経。交感神経(活動)と副交感神経(リラックス)から成り立ちます。
それらのバランスが崩れると体調を崩したり、不眠症に陥ったりし、普段の生活に悪影響を及ぼします。
そんな自律神経のバランスを日記を書くことにより整えることができる、というのは順天堂大学医学部教授で自律神経研究のスペシャリストである小林弘幸氏。
小林教授によると、寝る前に日記をつけることが不安定になった自律神経のバランスをコントロールするのに最適な方法とのこと。
1日のおわりに自分を客観視することができ、心や体調の変化に気づくことができるようになる。
自分はどんなことに幸せを感じているのか、どのようなことに不安を感じているのか、現状の自分とじっくりと向き合うことで心も落ち着きます。
これにより心身がリラックスして副交感神経が優位になり、1日に溜まったストレスを軽減できると伝えています。
3. 認知症予防につながる
1日を振り返ってどんなことがあったのか、その時なにを感じたのか、体調はどうだったのか、などを思い出しながら書く日記は、想起トレーニング(物事を思い出す訓練)になります。
この想起トレーニングは認知症の予防に活用されるトレーニング方法で、脳を活性化することにより老化を防ぎます。
大脳は右脳と左脳に分かれます。
右脳はイメージすることを得意とし、左脳は言語を司ります。
日記を書く時にはまず右脳で1日にあった出来事をイメージし、左脳を使って文字に変換して内容をまとめます。
これはもっとも簡単に行える脳トレといえるでしょう。
◎日記を書くときのポイント
日記といってもなにを書いたらいいのかわからない、という場合には以下の3つについてなるべく簡潔に1行ずつ書くのが良いでしょう
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嫌だったことやうまくいかなかったこと
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嬉しかったことや感動したこと
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明日の目標、現在関心のあること
この順番によって書くことは、将来へのモチベーションを高めてくれる効果があります。
夜の5分間を日記を書くことに費やすことで、脳の記憶力を上げる、カラダの不調やイライラの解消、認知症予防に繋げられるとしたらこんなにすばらしいことはありません。
日記を書く場合のポイントを紹介しましたが、初めは自分の書きたいように書いてみてください。
日記を書くことにより、心身ともに安定した生活を送ることができるようになるのであれば嬉しいです。