INTERVIEW

INTERVIEW 01

# 北海道のサッカーと子供達の未来

札幌大学サッカーコーチについて

コーチとして見て札幌大学の選手、チームはどのような状態ですか?

全国レベルの大学と比べると1ランク、2ランク落ちてしまいますね。
今全国レベルの大学でトップはっている選手は、プロで活躍することを視野にいれながら、技術面、メンタル面でもトップを目指してやっている子達の集まりで、北海道リーグはまだまだそのレベルには達していないかなと思います。

それを高いレベルにしていくという上で、どういうことを意識されてチームづくりをされていますか?

去年は本当に手探りの状態だったのですが、学生主体の北海道の大学サッカーのなかで、勝つことに対してのモチベーションだったり、技術的・戦術的なところを、コーチとしてどのレベルまで求めていいかという事が、だいぶ分かってきました。

プロ選手として自分にとって当たり前だったことが、大学生にとっては当たり前じゃないということがあって技術も戦術もメンタルも、すべてにおいて、レベルを合わせてあげないとうまく選手に伝わらないということがわかりました。

選手のモチベーションを引き出すために、意識しているポイントはありますか?

まずはサッカーの技術を高めてあげること。
うまくなれば絶対に楽しくなってくる。
あとはつまらないサッカーをするのではなくって、攻撃的なサッカーで点をとる楽しさであったり、相手を崩す楽しさをゲームの中で表現させてあげられるようにしてあげたいと思っています。

ただ、大学生で、サッカーから一歩離れた楽しみがあるのはいいのですが、その境界線がなくなってしまうことがたまにあり、そういうときには「そうじゃないだろ」ということをきちっと強めに伝えるようにしています。
さもなければ、そういう空気は伝染してしまって、いい練習ができなくなってしまうので、そこは意識をしていますね。

小学生のサッカースクール SUNA×SHINJIサッカースクールについて

3年前から子供たち向けに「SUNA×SHINJIサッカースクール」を続けられていますが、当初、子供向けのサッカースクールをやろうとしたきっかけはなんですか?

(小野)伸二と飯を食っている時に当時、僕が札幌以外の地方で子供たちに向けてサッカー教室を開いていたのですが、そういうのをみて伸二が、
「砂川さん、それどういうツテでやってるんですか?」という話から発展して、当時は僕も現役だったので、「現役だからこそ伝えられることもあるよね」ということでスタートしました。

北海道の小学生のサッカーレベルはいかがですか?

関東等のスクールは、子供の頃からプロを目指している子も多く、競争が激しいので一部のエリートしか入れなくなっているような現状がありますが、僕らのスクールはそこまでには至ってはいません。ですが将来性を感じる子たちもたくさんいて、北海道から関東に挑戦しに行く子もいるくらいなので、身近にプロチームがあるということは、いい影響を与えているんじゃないかと思います。

小学生の段階で将来活躍するような選手になるために必要なことはなんですか?

正解というのはわからないのですが、基本をしっかりやることと、自分で考えて自分で表現するオリジナリティを作り出していくことですかね。

技術的に必要なことはもちろんありますが、自分を表現することをためらわないように言い過ぎないことや、歩み寄ってあげるという工夫はしています。

メンタル的な部分についてはお聞きしましたが、今の小学生は運動能力が下がってきているという話も聞こえてきますが、フィジカル的な面ではどう感じますか?

全体的に体の大きさについては、僕らの時代から比べては恵まれていると思います。ですが、トレーニングの動きを真似出来なかったり動き方がわからなかったりと体で表現ができないという子は増えているような気がします。

そういったうまく動けない子達と、能力的に恵まれているように見える子たちのギャップをどうやって埋めていこうと考えていますか?

小学生は今持っている能力が全てではないので、現在のレベルに合わせて、ときには高度な技術を教えて上げたり、ときにはもっと本質的なサッカーの楽しさを与えてあげることによってそれぞれが将来伸びていくようにしてあげられるかなと思っています。

砂川さんが子供のころと現在で、トレーニング方法に違いはありますか。

今は日本サッカー協会が何年もかけて積み上げてきたものがあるので、トレーニングの内容は明らかに向上しています。
僕らの時代はうまい人をみて学ぶ以外はなかったので、ビデオを擦り切れるくらいまでみて公園で練習していましたね。
ただ今の子は皆同じトレーニングをしているのでプレーが似てしまっているので、オリジナリティをどう出していくということが上に行くためには必要だと思います。

個性が出せないんですかね?

真似することの大事さはかなりあると思います。中村俊輔がよく「学ぶ」という言葉を「真似ぶ」という言葉で表現しているのですが、本当にそのとおりだと思います。なんでも一番の上達の早道は、上手い人を真似るということなんじゃないかと思うので、子供たちにはもっともっと真似することをしてほしいと思いますね。

運動学的に観点から見ても、人の動きをみてそっくり真似をするという能力は子供のころからある程度作り上げていく必要があって、真似するということを、大人が少しずつ遊びのなかで取り入れて上げるということで、脳の神経の回路を作り上げられて、動けるようになっていくんですよね。

これからプロや世界を目指す子供たちに、「これだけはやっとけよ」ということはありますか?

止める、蹴る、という基本ですね。当たり前のように思われることでも、基本はJ1、J2で活躍するプロでさえも差がでます。
そこがしっかりできた上に個性というもの生まれていくと思います。
あとは自分の体の特徴をよく知って、得意なことや不得意なことを自覚することで、自分の勝負するところをつくって行くということを始めることもいいと思います。

今後の北海道サッカーについて

これから北海道のサッカーをどのようにいきたいですか?

まずはコンサドーレが常にJ1で戦えるチームにすることですね。北海道のサッカーの象徴としてコンサドーレが存在して活躍することで、北海道のサッカー文化が育つことためにとても大事だと思います。
あとは、現役を引退して北海道に残っているコンサドーレの選手たちが自分たちの経験や思いを伝えていくということが、一見地味ですがサッカー文化を広げていくために大事だと思います。

なかなか時間のかかることですが、地道に文化の裾野をひろげていくことが大事ですね。

関東関西では20年間かけ、すごい育成システムを作り上げてきましたが、北海道は北海道なりのものを作っていく必要がありますね。

現在のコンサドーレにはジュニアユースもありますが、北海道の育成システムについてはどう思いますか?

コンサドーレのジュニアユースだけが全てではなく、出場機会を得るために別のチームに所属するということで能力が伸びるということもあると思います。そういった中で、トップチームとしてのコンサドーレを目指すという状況が生まれてくればいいなと考えています。

僕らFORHはトレーナーとして北海道から世界を目指す選手を体づくりの面からサポートするということをミッションの一つにしていますが、北海道のサッカー選手が世界で活躍する可能性についてはどう思いますか?

大いにあると思います。

最近でも世界に向けて挑戦をした選手を何人か知っていますし、コンサドーレの選手でも世界を視野に入れている選手もいます。世界で活躍するということはすごく大変なことですが、不可能なことではないです。夢をもって、それを口にしていくっていくこと、そのことで夢に責任をもつということはすごく大切だと思います。

北海道のサッカーを世界レベルにしていきたいですね。

サッカーは世界で一番プレー人口の多いスポーツですし、北海道は今野球文化が強いですが、まずは、サッカーもそこまでにしていければいいですね。

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